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  • 森美術館開館20周年記念展
    私たちのエコロジー:地球という惑星を生きるために

  • 森美術館

  • 2023.10.18 - 2024.3.31

産業革命以降、特に20世紀後半に人類が地球に与えた影響は、それ以前の数万年単位の地質学的変化に匹敵すると言われている。環境危機は喫緊の課題であり、国際的なアートシーンにおいても重要なテーマとして多くの展覧会が開催されている。

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【information】
展覧会名:森美術館開館20周年記念展
私たちのエコロジー:地球という惑星を生きるために
会場:森美術館
住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階
会期:2023年10月18日(水)~2024年3月31日(日)
開館時間:10:00~22:00
※火曜日のみ17:00まで
※ただし2024.1.2(火)、3.19(火)は22:00まで
※最終入館は閉館時間の30分前まで
休館日:会期中無休
料金:[平日]
一般 2,000円(1,800円)
学生(高校・大学生)1,400円(1,300円)
子供(4歳~中学生)800円(700円)
シニア(65歳以上)1,700円(1,500円)

[土・日・休日]
一般 2,200円(2,000円)
学生(高校・大学生)1,500円(1,400円)
子供(4歳~中学生)900円(800円)
シニア(65歳以上)1,900円(1,700円)
※()内は専用オンラインサイトでチケットを購入した場合の料金。
URL:https://www.mori.art.museum/jp/index.html

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“森美術館開館20周年記念展 私たちのエコロジー:地球という惑星を生きるために” への3件のフィードバック

  1. NAO KAMADO NAO KAMADO より:

    森美術館で開催中の「私たちのエコロジー:地球という惑星を生きるために」を観に行ってきた!

    美術館(アート)は時代の写し鏡(鏡なので答えはない)。
    環境問題をキュレーションした作品群はテーマが重い分、ズンときた。
    地球が何十億年と積み重ねてきた奇跡の惑星を人新世時代の人類のエゴや資本主義観で壊してきてしまった爪痕をアーティストが表現したものを通して感じることが出来た。

    印象に残ったのはエミリヤ・シュカルヌリーテ(映像)と保良雄さんとでっかい真珠も良かったです。恨みつらみが落ちてきそうで。ナイト・コロニーも言葉の意味を思考し始めるとなにか開眼しそうになった。

    ただキュレーションの環境問題を大前提にし過ぎると、思考がそこで止まってしまう感覚があった。「あ、環境だもんね」って感じに。
    私はそれを超越させてくれた作品がさらに印象に残った。
    違和感があり、そこに対して自分は何に向き合うのだろう?と思考の先があるもの。

    小さい頃、実家の山から山水を引いてきててその源流を見に行こうと思いつき、ホースをつたって山の奥まで登った事がある。
    樹木の隙間から空が見えて周りの空気が自分を受け止めてくれてる感覚の記憶。とても幸せな時空間であった事を記憶してる。
    でも足元はマムシがいる事があるのでちょっとビビりつつ登っていった。

    地球上にあるもの全てと生きていくエコロジー(生態系)を考えるきっかけだなぁ。

    そして、やはり同じ展覧会を観に行った人達が何を感じたかを知れるのが一番面白い。

    関連企画として銀座のエルメスギャラリーで 「エコロジー:循環をめぐるダイアローグ ダイアローグ1 「新たな生」崔在銀展」が開催中なのでセットで観に行こう。
    https://kamado-japan.com/exhibition/333/

    ダイアローグ2は2月からスタートです。
    2で保良さんが出展されるので楽しみ。
    エルメスギャラリーは鑑賞無料です。

    あとMAMコレクションのさわひらきさんはとにかく良いです。
    めちゃくちゃ贅沢言うならいつかコミッションワークで作ってもらいたいほど。

    鑑賞時間は100分くらいでした!

  2. chiyoki chiyoki より:

    環境というテーマでアートをどう見せるんだろうか?
    理屈っぽくなるのでは?と思っていたが、
    とてもバランスが良くて濃い展示だった。

    人間による自然破壊の歴史、
    その文脈の中で生まれたアーティストによる社会彫刻的な問い、
    生きること自体を環境と捉えたような作品など、
    バリエーション豊かで(森美の展覧会はいつもそうだけど)、
    最後まで飽きさせない構成だった。

    しかも環境がテーマだけに、
    廃棄物を削減するために前回の展示パネルをそのまま使ったり、
    剥がしただけの壁のままだったり、
    随所にコンセプトを感じることができて、その点も面白い。

    展示で特に印象的だったのは、
    保良雄さんと殿敷侃さんの作品。

    保良さんの作品は、人間中心の世界のあり方から
    離れようとする試みを感じる作品だった。

    石灰岩が結晶化して自然にできた大理石や岩塩と、
    廃棄物を熱して作ったスラグを融合させて作り上げた
    その環境(作品)は、なんとも言えない世紀末感?
    この世の果て?みたいな不思議な空間で、
    静かな美しさを湛えていて、とても素晴らしかった。

    人工でも自然でもないその環境は、
    これからの時代を生きる私たちに与えられた
    最後の場(墓場のようにも感じる)のようだ。

    スラグについて調べたら、
    スラグはゆっくりと冷やすことで、
    有害な鉛とヒ素が不溶組織に取り込めるため、
    土壌汚染対策としても活用されているらしい。

    毒を生み出し続けて、
    その毒を封じ込めるための技術革新の歴史が
    人類の発展なんだとしたら、
    人間は、なんと無駄で矛盾した生き物なんだ!
    そんなことを感じるスケールでか目な作品だった。

    もうひとつの作品。
    殿敷さんは、3歳の時に被爆されたのことで、
    戦争による破壊(核のおそろしさ)をゴミの塊で表現した作品が、
    圧倒的な存在感を放っていた。

    シベリアやフィリピンから日本海に流れ着いた
    様々なゴミを穴の中で燃やし、
    冷えて大きな塊と化したゴミは、
    まるでお化けか、腐った島。

    「山口一日本海一二位ノ浜 お好み焼き」
    という軽やかなタイトルとは、
    およそかけ離れた代物で、
    森美術館53階からみる街の輝きを不気味に見下ろす。

    森美術館の展覧会は、
    ここ数年、ずっとヒット中!

  3. okamura okamura より:

    様々な視座からの循環が表現されていたと感じた。地球に対して傷病を与える人間である一方、そこから隔絶され、クローズされた枠の中では収まりよく暮らしてる感じの対比が印象的だった。(泥のやつ)
    廃棄物も有機物も元は地球に存在する元素から構成されてるのみであり、それ以上にそれ自身は意味を持たない。ただ、そこの均衡を崩すことや、意味や歴史を積み上げて上塗りして初めてその害悪が浮き彫りになることもあると気付かされた。

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