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  • オラファー・エリアソン ときに川は橋となる

  • 東京都現代美術館

  • 2020.6.09 - 2020.9.27

東京都現代美術館にて、6月9日(火)~9月27日(日)まで、アイスランド系デンマーク人アーティスト、オラファー・エリアソンの個展が開催される。
本展覧会「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」は、日本で10年ぶりとなる大規模な個展だ。
(※ポスター日程はコロナ以前の会期状態となります)

オラファー・エリアソン《人間を超えたレゾネーター》2019年
Photo: Jens Ziehe
Courtesy of the artist; neugerriemschneider, Berlin; Tanya Bonakdar Gallery, New York / Los Angeles

オラファー・エリアソン(1967 年生まれ)はアートを介したサステナブルな世界の実現に向けた試みで、国際的に 高い評価を得てきた。
本展覧会は、エリアソンの再生可能エネルギーへの関心と気候変動への働きかけを軸に構成される。それは展覧会のタイトルにも反映されている。

エリアソンは言う。

 

「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」展のための新作の試作、2019年
Photo: María del Pilar García Ayensa / Studio Olafur Eliasson

〈ときに川は橋となる〉 というのは、まだ明確になっていないことや目に見えないものが、たしかに見えるようになるという物事の見方の根本的なシフトを意味しています。地球環境の急激かつ不可逆的な変化に直面している私たちは、今すぐ、生きるためのシステムをデザインし直し、未来を再設計しなくてはなりません。そのためには、あらゆるものに対する私たちの眼差しを根本的に再考する必要があります。私たちはこれまでずっと、過去に基づいて現在を構築してきました。私たちは今、未来が求めるものにしたがって現在を形づくらなければなりません。伝統的な進歩史観を考え 直すためのきっかけになること、それがこうした視点のシフトの可能性なのです

オラファー・エリアソンは 1990 年代初めから、写真、彫刻、ドローイング、インスタレーション、デザイン、建築 など、多岐にわたる表現活動を展開してきた。本展は、エリアソンの代表作を含む、多くが国内初公開となる作品の数々で構成されている。自然現象を再構築したインスタレーション、光と幾何学に対する長年の関心が反映された彫刻、写真のシリーズ、ドローイングと水彩画、公共空間への介入をめぐる作品等が展示される。

オラファー・エリアソン《溶ける氷河のシリーズ 1999/2019》2019年
Courtesy of the artist; neugerriemschneider, Berlin; Tanya Bonakdar Gallery, New York / Los Angeles
© 2019 Olafur Eliasson Photo: Michael Waldrep / Studio Olafur Eliasson

エリアソンは、幼少期に多くの時間を過ごしたアイスランドの自然現象を、長年にわたり撮影してきた。

《溶ける氷河のシリーズ 1999/2019》(2019 年)は、過去20年間の氷河の後退を鑑賞者に体感させる。
また、私たちと自然との複雑な関係をめぐる思考が反映されたエリアソンのインスタレーションは、光、水、霧などの自然現象 をしばしば用いることによって、周りの世界を知覚し、世界をともに制作する方法について、私たちひとりひとりの気づきをうながす。

オラファー・エリアソン《サンライト・グラフィティ》2012年
Installation view: Tate Modern, London Photo: Zan Wimberley, 2019
Courtesy of the artist; neugerriemschneider, Berlin; Tanya Bonakdar Gallery, New York / Los Angeles

オラファー・エリアソン《スローモーションの影》2009年
Installation view: 21st Century Museum of Contemporary Art, Kanazawa, Japan, 2009-2010
Photo: Studio Olafur Eliasson, 2009
Courtesy of the artist; neugerriemschneider, Berlin; Tanya Bonakdar Gallery, New York / Los Angeles

オラファー・エリアソン《ビューティー》1993年
Installation view: Moderna Museet, Stockholm 2015 Photo: Anders Sune Berg
Courtesy of the artist; neugerriemschneider, Berlin; Tanya Bonakdar Gallery, New York / Los Angeles
© 1993 Olafur Eliasson

オラファー・エリアソン《太陽の中心への探査》2017年
Installation view: PKM Gallery, Seoul, 2017 Photo: Jeon Byung Cheol, 2017 
Courtesy of the artist and PKM Gallery, Seoul 
© 2017 Olafur Eliasson

さらに、本展覧会では、最初期の代表作として、暗闇の中に虹が現れる《ビューティー》 (1993 年)を紹介する。アトリウムの吹き抜け空間では、大規模なインスタレーションが本展のために制作される。

 

スタジオ・オラファー・エリアソンの活動は美術作品の制作に限定されない。スタジオでは日々、実験とリサー チ、コラボレーションによって、さまざまなアイデアやプロジェクトが開発されている。

 

 

本展覧会では、サステナブルな生分解性の新素材やリサイクルの技術に関する近年のリサーチの一部も紹介される。

【information】
展覧会名
:オラファー・エリアソン ときに川は橋となる
会期
:2020年6月9日(火)-9月27日(日)

※会期は変更になる場合がございます。詳細は美術館ウェブサイトをご確認ください。

会場:東京都現代美術館 企画展示室 地下 2F
休館日:月曜日
開館時間:10:00-18:00(展示室入場は閉館の 30 分前まで)
観覧料:一般1,400円(1,120円)/大学生・専門学校生・65 歳以上1,000円(800円)/中高生500円(400円)/小学生以下無料 ※( )内は 20 名様以上の団体料金
URLhttps://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/olafur-eliasson/

 

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