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  • 太田の美術vol.4「森竹巳ー造形実験の軌跡ー」

  • 太田市美術館・図書館

  • 2021.7.31 - 2021.10.24

太田市における重要な文化芸術を紹介する展覧会シリーズ「太田の美術」。その第4弾として、太田市出身、在住の造形作家・森 竹巳に焦点を当てる。

 

森は群馬大学教育学部美術科を卒業後、東京藝術大学大学院修士課程を修了し、以降造形作家として「構成」および「視覚効果」をメインテーマに多岐にわたる仕事をおこなってきた。

 

 

《Relief Construction Ⅱ》1977年、ケント紙、90×90cm、作家蔵

《Allusion’89-N2》1989年、アクリル・パネル、162×162cm、作家蔵

《Allusion’03-M1》2003年、アクリル・カンヴァス、182×182cm、作家蔵

《Allusion’06-M1》2006年、アクリル・カンヴァス、162×162 cm、作家蔵

《Allusion’04-Y1》2004年、アクリル・カンヴァス、91×91 cm、作家蔵

その多様な仕事は、錯視効果を追求した抽象絵画シリーズ「Allusion」、基本形体の反復による立体および半立体造形、安価な既製品を用いて素材の特性を効果的に作品化した「百均造形」、素材と形に光を組み合わせた作品、さらにインスタレーションなど、一見して共通点がないように思えるが、そこには一貫して「形体の構成」と、それによる「視覚効果」の追求というメインテーマが横たわっている。

 

《グノシェンヌ》1989年、レース・天蚕糸・石・鉄100×100×100cm、作家蔵

《放》1998年、ステンレス・鉄、45×390×72cm、太田市新田文化会館・総合体育館所蔵

さて、このように展開されてきた作品制作を、森は「造形実験」と呼ぶ。形、色、素材をもとにイメージし、頭と手を駆使して構成し、作品にしていく。この過程を、森は実験になぞらえている。

 

実験の積み重ねにより生まれた多くの作品は、私たちの前に現われることで視覚効果を発揮し、森が目指す作品として初めて存在することになる。

《Relief Construction’13-Y1》2013年、楊枝・パネル、182×227 cm、作家蔵

《Allusion’19-N1》2019年、アクリル・カンヴァス、182×227 cm、作家蔵

本展では、森が実践してきた数多くの造形実験の成果を各シリーズから紹介する。

館内には、私たちが見知っている基本的な形、身の回りにある日用品などが、素材と形の多角的な捉え方と、その構成により、多彩なイメージとして広がっていることだろう。森が繰り広げる、その軽快でリズミカルな造形実験の軌跡をお楽しみいただこう。

【information】

展覧会名:太田の美術vol.4「森竹巳ー造形実験の軌跡ー」
会場:太田市美術館・図書館 展示室1、2、3、スロープ、他
会期: 2021年7月31日(土)〜10月24日(日)
開催時間:午前10時〜午後6時(展示室への入場は午後5時30分まで)
休館日:月曜日(ただし8月9日と9月20日は祝日のため開館し、翌火曜日が休館)
観覧料:300(200)円
※( )内は20名以上の団体及び太田市美術館・図書館カード、ふらっと両毛 東武フリーパスをお持ちの方。高校生以下および65歳以上、身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳の交付者及びその付添人1人は無料。おおた家庭の日(第1日曜日)は中学生以下の子ども同伴の家族無料。

URL(https://www.artmuseumlibraryota.jp/post_artmuseum/7967.html)

 

 

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