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04
2024
EXHIBITION
INFO
メキシコ独立 200 周年「メヒコの衝撃―メキシコ体験は日本の根底を揺さぶる」
市原湖畔美術館
2021.7.10 - 2021.9.26
メキシコのスペインによる征服から500年、独立から200年にあたる今年、市原湖畔美術館は「メヒコの衝撃――メキシコ体験は日本の根底を揺さぶる」を開催する。
市原湖畔美術館が所在する千葉県は、日本とメキシコの交流が始まった地として知られる。1609年、スペイン統治下にあったフィリピンからメキシコに向かう帆船サン・フランシスコ号が御宿沖で座礁し、300人以上の遭難者を地元の住民たちが救出、大多喜城主・本多忠朝が手厚く保護し、徳川家康のはからいで無事帰国させた。
本展は、日本とメキシコの交流の歴史を繙きながら、メキシコの歴史・風土・人・芸術に衝撃を受け自らの表現に向きあってきた8人のアーティストに焦点を当て、メキシコの何が彼らを惹きつけたのか、そのメキシコ体験を多角的に解き明かそうとするものだ。
北川民次≪メキシコ三童女≫1937年、愛知県美術館蔵
河原温 カスパーケーニッヒ氏に宛てた絵葉書、1968年5月10日、≪I Got Up≫（1968-79）より
©One Million Years Foundation
《I Got Up》シリーズの始まりとなったメキシコからカスパー・ケーニッヒに宛てた絵葉書。
本展では他に日本時代の作品、河原の渡墨を支援するために 瀧口修造らが開催した作品頒布会の資料等を展示。
革命直後のメキシコに渡り、民衆の芸術を求める壁画運動に感銘を受け、帰国後も反骨の画家として生きた北川民次。1955年、東京国立博物館で開催されたメキシコ美術展に衝撃を受け、メキシコ滞在を経て新たな表現へと向かった利根山光人、河原温。
利根山光人≪太陽の神殿≫1966年、東京都国立近代美術館蔵
本展ではマヤ遺跡に魅せられた利根山が残した拓本も展示。
岡本太郎≪明日の神話≫1968年（部分）、川崎市岡本太郎美術館蔵
現在、渋谷駅に設置されている壁画の 1/3 スケールの最終原画。岡本が撮影したメキシコの人や風物、遺跡の写真も展示。
深沢幸雄≪アステカの旅≫1969年、市原湖畔美術館蔵
自らのうちに「メキシコ的なるもの」を発見し、巨大壁画《明日の神話》を描いた岡本太郎。
版画指導に招聘されたメキシコでその作風を一変させた戦後銅版画の第一人者・深沢幸雄。メキシコ民衆が生きる世界に妖怪を幻視し、膨大な数の仮面をコレクションした水木しげる。
水木しげる≪雨と稲妻の神チャック≫©水木プロダクション
妖怪画 12 点、仮面コレクションから 30 点、他水木が集めた民芸品も展示。
スズキコージ≪死者の日≫2000年
小田香≪Day of the Dead≫2021年
「死者の日」の祭りに魅了され、強烈な極彩色で魔法画を描き続ける絵本作家・スズキコージ。
映画≪セノーテ≫で現世と黄泉の世界を結ぶと信じられるマヤの洞窟泉をめぐる神秘の旅を撮りあげた小田香。
排他性と連帯への希求に世界が大きく引き裂かれ、コロナ禍により、生と死のありよう、現代文明の基盤そのものが問われる今、アーティストたちが共振した<メヒコ>は、私たちに多くの示唆を与えてくれるであろう。
出展作家
北川民次、岡本太郎、利根山光人、深沢幸雄、河原温、水木しげる、スズキコージ、小田香
【information】
展覧会名：メキシコ独立 200 周年「メヒコの衝撃―メキシコ体験は日本の根底を揺さぶる」
会期：2021年7月10日[土]–2021年9月26日[日]
会場：市原湖畔美術館
開館時間：平日 10:00 〜 17:00 土曜・祝前日 9:30 〜 19:00 日曜・祝日 9:30 〜 18:00 *最終入館は閉館時間 30 分前まで
休館日：月曜日(祝日の場合は翌平日)
観覧料：一般:1,000( 800 )円 / 大高生・65 歳以上:800( 600 )円
*()内は 20 名以上の団体料金。 *中学生以下無料・障がい者手帳をお持ちの方とその介添者(1 名)は無料
URL：こちらから
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