OUR ART IN
OUR TIME

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  • 野又 穫 Continuum 想像の語彙

  • 東京オペラシティ アートギャラリー

  • 2023.7.06 - 2023.9.24

目の前に広がる見知らぬ風景に、不思議な構築物がそびえ立つ。なぜか懐かしさを感じさせる野又穫(のまた みのる 1955-)の絵画は、架空の光景と一言で片付けることのできない、現実と地続きにある非現実とでもいうべき独特の世界が特徴だ。
東京オペラシティアートギャラリーのコレクションの寄贈者・寺田小太郎氏は野又の作品をこよなく愛し、1980年代から毎年収集を続け、代表作40点あまりが収蔵される最大の所蔵館となった。

Alternative Sights-2
2010
アクリル絵具、キャンバス
120.3 × 162.1 cm
作家蔵 photo: 小暮徹

風見の地
1997
アクリル絵具、キャンバス
97.4 × 227.6 cm
東京オペラシティ アートギャラリー蔵
photo: 髙橋健治

野又は東京藝術大学でデザインを学んだ後、広告代理店のアートディレクターとして勤務するかたわら絵画制作に取り組んだ。1986年佐賀町エキジビット・スペースでの個展を皮切りに、いくつかの個展を開催して作家活動に専念することとなり、以降「知る人ぞ知る」作家として熱心なファンの注目を集めてきた。
そんな野又は2020年、イギリスの有力ギャラリー、ホワイト・キューブにてオンライン個展が開催された後、同ギャラリー所属が決まり、一躍世界を舞台とする作家となったのだ。

Imagine-2
2018
アクリル絵具、キャンバス
130.5 × 89.5 cm
作家蔵
photo: 木奥恵三

永遠の風景 24
1988
アクリル絵具、キャンバス
91.0 × 60.6 cm
東京オペラシティ アートギャラリー蔵
photo: 早川宏一

そのきっかけは、2004年東京オペラシティアートギャラリーでヴォルフガング・ティルマンスと同時開催で行われた野又の個展だった。来日中の現ディレクターがこの個展を観た記憶が年月を経て結実し、今日の国際的な注目へとつながった。
企画展示室では初めての個展となる本展では、当館コレクションはもとより、初期から最新作まで、野又穫の全貌を広々とした空間で展示する機会とする。一人のコレクターの眼から始まった作家と美術館の長年の関係、そして世界へ。点が線で結ばれて星座がつくられるように、いくつもの幸せな出来事によって編まれた物語とも言うべき展覧会である。

波の花
2013
アクリル絵具、キャンバス
97.5 × 194.4 x 3.5 cm
作家蔵
photo: 木奥恵三

東方へ 23
1999
アクリル絵具、キャンバス
130.5 × 97.2 cm
東京オペラシティ アートギャラリー蔵
photo: 髙橋健治

【information】
展覧会名:野又 穫 Continuum 想像の語彙
会場:東京オペラシティ アートギャラリー
住所: 〒163-1403 東京都新宿区西新宿 3-20-2
会期:2023年7月6日(木)~2023年9月24日(日)
開館時間:11:00 – 19:00(入場は 18:30 まで)
休館日:月曜日 祝日の場合翌火曜日、8 月 6 日(日・全館休館日)
料金:一般 1,400 [1,200]円/大・高生 800 [600]円/中学生以下無料
URL:https://www.operacity.jp/ag/

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