OUR ART IN
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  • ライアン・ガンダー われらの時代のサイン

  • 東京オペラシティ アートギャラリー

  • 2022.7.16 - 2022.9.19

東京オペラシティ アートギャラリーにて、国際的な注目を集めるライアン・ガンダー(1976 年イギリス生)の東京で初めての大規模個展が開催される。

 

ガンダーの作品は、日常生活で気に留めることすら忘れているあたりまえの物事への着目を出発点として、オブジェ、インスタレーション、絵画、写真、映像などそのジャンルは多岐にわたる。

 

 

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脇役(バルタザール、ヴェニスの商人:第3幕第4場)
Courtesy the artist and Lisson Gallery 2019-2020
photo: Mark Waldhauser

《2000年来のコラボレーション(予言者)》 2018
公益財団法人石川文化振興財団蔵 Courtesy the artist and TARO NASU photo: Stevie Dix

制作の背景には、「見る」ということについての考察や日常経験の鋭い分析など、知的な好奇心が満ちあふれていて、その作品は見る人の思考や創造力を刺激して、私たちにさまざまな問いを抱かせる。

 

意外なもの同士を結びつけ、情報を部分的に隠蔽し、ユーモアをまじえて「そもそも」を考えるきっかけをつくるのは、ガンダーの作品の真骨頂だ。

《最高傑作》 2013
公益財団法人石川文化振興財団蔵
Courtesy the artist and TARO NASU
photo: Martin Argyroglo

《首にかけた重石(時間を無駄にしなかった証)》 2019
Courtesy the artist and TARO NASU
photo: Stevie Dix

作品を前にすれば、思わずクスっとしたあとに、はっとするような発見が待っていることだろう。

新作を含めて空間全体をひとつの作品として創り上げることを目指す今回の個展を、ガンダー自身も楽しみにしている。

 

この展覧会は当初 2021 年に開催を予定していたが、コロナ禍により延期を余儀なくされた。しかし本人の申し出により「ライアン・ガンダーが選ぶ収蔵品展」を代わりに開催し、絶妙な手法で東京オペラシティ アートギャラリーの寺田コレクションに新しい光を当てた。

 

 

《編集は高くつくので》 2016
公益財団法人石川文化振興財団蔵 
Courtesy the artist and TARO NASU
photo: Yasushi Ishikawa, Okayama Art Summit

《編集は高くつくので》 2016
公益財団法人石川文化振興財団蔵 
Courtesy the artist and TARO NASU
photo: Yasushi Ishikawa, Okayama Art Summit

困難な状況でも発想の転換でよいものを。これは「創造する力」を信じるガンダーを象徴するできごとでもあった。

 

今回、満を持しての個展に加え、東京オペラシティ アートギャラリー上階では再び「ライアン・ガンダーが選ぶ収蔵品展」を開催する。

二つの展覧会を楽しむことができる貴重な機会となるだろう。

Courtesy the artist and TARO NASU
photo: Jon Gorrigan

【information】

展覧会名:ライアン・ガンダー われらの時代のサイン

会場:東京オペラシティ アートギャラリー

住所:〒163-1403 東京都新宿区西新宿3丁目20−2

会期:2022年7月16日[土]―9月19日[月・祝]

開館時間:11:00-19:00(入場は18:30まで)

休館日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日)、8月7日[日・全館休館日]

料金:一般1,400[1,200]円/大・高生1,000[800]円/中学生以下無料

 

URLhttps://www.operacity.jp/ag/exh252/

 

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