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  • 熊本市現代美術館20周年記念
    不思議の森に棲む服 ひびのこづえ×KUMAMOTO 展

  • 熊本市現代美術館

  • 2022.7.02 - 2022.9.19

熊本市現代美術館は、2022 年 7 月 2 日から、「不思議の森に棲む服 ひびのこづえ×KUMAMOTO 展」を開催する。
コスチューム・アーティストのひびのこづえと熊本市現代美術館は 2010 年より交流を深めており、開館 20周年の本年、いよいよ満を持しての個展となる。
ひびのの作品(コスチューム/衣装)は、カエルやカブトムシ、海の生き物、マンモス、骨など、地球に存在するありとあらゆる生き物、現象、人工物がそのアイデアのヒントになっている。本展では、深い森の中で、多様な生き物たちがざわめく不思議な世界を表現するような、唯一無二のクローゼットを熊本に出現させる。
そして、ひびのが望む作品の理想的な状態とは、それらを人が脱ぎ着し、動き、形態が変化し続けることだ。最先端の AR による動画や映像、パフォーマンス公演、試着体験を通じて紹介する。

「森に棲む服 ひびのこづえ 展」展示風景(そごう美術館) photo :阿部章仁

展覧会のメインイメージは、新進気鋭のダンサーであるアオイヤマダが、ダンス・パフォーマンス「ROOT:根」の衣装を着て踊っているシーンだ。
彼女が背負う巨大なカエルは、迫力のあるサイズだが、実は内側にバルーンがたくさん仕込まれている。
ふわふわと浮いて動く軽やかさは、見た目を裏切る面白さがある。

ROOTの衣装で踊るアオイヤマダ 2021 photo:上原勇

ROOTの衣装で踊るアオイヤマダ 2021 photo:上原勇

「あり得ないことがあり得て、かたちを持たないものにかたちを与える。」

ひびのはその面白さがやめられずに、30 年以上衣装の仕事を続けてきた、と語る。
ひびのの作品、その衣装の多くは、人がそれを着て動くことで、一瞬ごとに変化する表情を持つ。
その瞬間の美も作品の魅力のひとつである。
そして、展覧会全体も、ひびのによって緻密に構成された、展示会期中にしか出現しないひとつの大型インスタレーション作品なのだ。

「森に棲む服 ひびのこづえ 展」展示風景(そごう美術館) photo :阿部章仁

新進気鋭のダンサー達の身体表現と、ダンサーが引き出すひびのの衣装の動きの面白さ、舞台を盛り上げる特別な音楽。
ひびの主宰のダンス・パフォーマンスが、会期中計 4 回、閉館後の夜の時間に開催される。
「ROOT:根」は、何重にも衣装が重ねられた状態から始まる。
1 枚ずつ脱ぐことで、その度に別の不思議な生き物に変身し、最後には根となり土に戻る物語が、胸をドキドキさせるコケティッシュなダンスで表現される。

MAMMOTHの衣装で踊る藤村港平 2020 photo:出口敏行

昭和歌謡をスパイスに効かせた音楽が各場面を切り替え、物語を進める。(ダンス:アオイヤマダ、音楽:小野龍一、2021 年初演)
「MAMMOTH」は、マンモスの生きた時代から現代までの長い歴史を、ダイナミックかつ繊細なダンスで表現。
舞台に吊り下げられた衣装に着替えるごとに、全く異なる空気にガラリと変化し、まるで長大な時間をタイムリープしたような不思議な気持ちになる。

荘厳な音楽がクライマックスへと導く。(ダンス:藤村港平、音楽:川瀬浩介、2020 年初演)

ひびのこづえ近影

【infomation】

展覧会名:不思議の森に棲む服 ひびのこづえ×KUMAMOTO 展

会場:熊本市現代美術館 ギャラリーⅠ・Ⅱ

住所:〒860-0845 熊本市中央区上通町 2-3

会期:2022 年 7 月 2 日(土)~9 月 19 日(月/祝)

開館時間:10:00~20:00(ただし展覧会入場は 19:30 まで)

休館日:火曜日

料金:一般 1,300(1,100)円、シニア 1,000(800)円、学生(高校生以上)800(600)円、
中学生以下無料、各種障害者手帳をご提示の方と付き添いの方1名無料
(身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、被爆者健康手帳等)
*()内は20 名以上の団体/電車・バス 1 日乗車券、JAF 会員証、緑のじゅうたんサポーター証/美術館友の会証をご提示の方。

URL:https://www.camk.jp/exhibition/hibinokodue/

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