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12
2024
EXHIBITION
INFO
国立西洋美術館リニューアルオープン記念
自然と人のダイアローグ フリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで
国立西洋美術館
2022.6.04 - 2022.9.11
国立西洋美術館はリニューアルオープン記念として、ドイツ・エッセンのフォルクヴァング美術館の協力を得て、自然と人の対話(ダイアローグ)から生まれた近代の芸術の展開をたどる展覧会を開催する。
フォルクヴァング美術館と国立西洋美術館は、同時代を生きたカール・エルンスト・オストハウス(1874-1921)と松方幸次郎(1866-1950)の個人コレクションをもとに設立された美術館だ。
フィンセント・ファン・ゴッホ 《刈り入れ(刈り入れをする人のいるサン=ポール病院裏の麦畑)》
1889年 油彩・カンヴァス フォルクヴァング美術館
© Museum Folkwang, Essen
ウジェーヌ・ブーダン 《トルーヴィルの浜》 1867年
油彩・カンヴァス 国立西洋美術館
エドゥアール・マネ 《嵐の海》 1873年 油彩・カンヴァス
国立西洋美術館 旧松方コレクション
この展覧会では開館から現在にいたるまでの両館のコレクションから、印象派とポスト印象派を軸にドイツ・ロマン主義から20世紀絵画までの100点を超える絵画や素描、版画、写真を通じ、近代における自然に対する感性と芸術表現の展開を展観する。
産業や社会、科学など多くの分野で急速な近代化が進んだ19世紀から20世紀にかけて、芸術家たちも新たな知識とまなざしをもって自然と向き合い、この豊かな霊感源から多彩な作品を生み出していく。
ポール・セザンヌ 《ベルヴュの館と鳩小屋》 1890-1892年頃 油彩・カンヴァス
フォルクヴァング美術館
© Museum Folkwang, Essen
クロード・モネ 《舟遊び》 1887年
油彩・カンヴァス 国立西洋美術館
松方コレクション
アトリエから戸外の光の下へ飛びだして、流れ去る時間を捉えようとする者たちもいれば、自然のなかに永遠のヴィジョンを求め、観念的、内面的な表現や革新的な造形的実験へ展開させていく者たちもいた。
自然のなかの生命のサイクルに人の営みを重ね合わせた作品も生まれている。
ゲルハルト・リヒター 《雲》 1970年
油彩・カンヴァス フォルクヴァング美術館
© Gerhard Richter 2022 (13012022) © Museum Folkwang, Essen
ピート・モンドリアン 《コンポジションX》 1912-1913年 油彩・カンヴァス
フォルクヴァング美術館
© Museum Folkwang, Essen
足元の草花から広大な宇宙まで、そして人間自身を内包する「自然」の無限の広がりから、2つの美術館のコレクションという枠で切り出したさまざまな風景の響き合いを楽しむことができる展覧会となる。
自然と人の関係が問い直されている今日、見る側それぞれの心のなかで作品との対話を通じて自然をめぐる新たな風景を生み出していく機会となることだろう。
ポール・ゴーガン《扇を持つ娘》 1902年
油彩・カンヴァス フォルクヴァング美術館
© Museum Folkwang, Essen
【information】
展覧会名:国立西洋美術館リニューアルオープン記念 自然と人のダイアローグ フリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで
会場:国立西洋美術館
住所:〒110-0007 東京都台東区上野公園7−7
会期:2022年6月4日(土)~9月11日(日)
開館時間:午前9時30分~午後5時30分(金・土曜日は午後8時まで)
休館日:月曜日、7月19日(火) (ただし、7月18日(月・祝)、8月15日(月)は開館)
料金:一般 2,000円、大学生 1,200円、高校生 800円
日時指定制 ※ウェブ予約チケットが完売していない日時に限り、国立西洋美術館券売窓口にて当日券を販売予定
*中学生以下、心身に障害のある方及び付添者1名は無料(入館の際に学生証または年齢の確認できるもの、障害者手帳をご提示ください)
*国立美術館キャンパスメンバーズ加盟校の学生・教職員は各料金から200円引き。(国立西洋美術館券売窓口にて学生証または教職員証をご提示ください)