熊本市現代美術館では、「塔本シスコ展 シスコ・パラダイス かかずにはいられない! 人生絵日記」を開催する。

身近な草花や生きものたち、そして子どもの頃の想い出にいたるまで、時間も場所も自由自在に乗り越えて広がる「シスコ・パラダイス」を200点を越す作品から紹介する。

塔本シスコは、1913(大正2)年、現在の熊本県八代市に生まれ宇城市で育った。

1961年、48歳の時には脳溢血に倒れ、このリハビリテーションのために、石を彫りはじめ、1966年、53歳のある日から、大きなキャンバスに油絵を描き始める。

身のまわりの植物、愛育している金魚などをモティーフとして、絵画表現の既成概念にとらわれない、世界を創り始めた。

熊本県出身の素朴派の画家・塔本シスコ。50代で油絵を始め、91歳で亡くなるまでの40年間に膨大な数の作品を描いた。あふれでる夢や喜びを制作の原点としたシスコ・ワールドの全貌を紹介する。