OUR ART IN
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  • Arts Towada 十周年記念
    「インター + プレイ」展 第2期

  • 十和田市現代美術館

  • 2021.10.01 - 2022.1.10

十和田市現代美術館は、Arts Towada 十周年を記念した全3期にわたる企画展「インター + プレイ」を昨年より開催している。

 

第2期では、当館常設展示作家の一人であるトマス・サラセーノの作品を展示する。サラセーノは、環境正義と異種間の共生を掲げ、地上だけでなく宇宙規模まで視野を広げプロジェクトを展開しているアーティストだ。

十和田市現代美術館の常設展示作品《オン・クラウズ(エア-ポート-シティ)》とも繋がりのある「バルーン」と「クモ」をキーワードに、サラセーノの近年の代表作を紹介する。

 

トマス・サラセーノ 《クモのオラクルカード》2019年
撮影:Studio Tomás Saraceno
画像提供:作家、Arachnophilia

トマス・サラセーノ《クモのオラクルカード》2021年
画像提供:作家、Arachnophilia

トマス・サラセーノ《エアロ・グラフィー》2018年
撮影:Andrea Rossetti
画像提供:作家

この展覧会では、ジョロウグモなどの日本のクモの伝承に着想を得た《クモのオラクルカード》の新作3点が初公開される。

 

2019年に発表された本シリーズは、カメルーンとナイジェリアに住むマンビラ族のクモを使った占いから着想を得て制作されたものだ。

オラクルカードにも登場するミズグモの姿に迫っているのが、出展作品《大気の海の底に棲む(水生クモ)》である。水中で生活するその珍しい生態から、ある種が新しい環境に適応するために生活様式を変化させる可能性を提示する。

トマス・サラセーノ《エアロシーン・バックパック》2016年
撮影:Didzis Grodzs
画像提供:作家、Aerocene
CC BY-SA 4.0 license

トマス・サラセーノ《オン・クラウズ(エア-ポート-シティ)》2008年
撮影:小山田邦哉

《熱力学の組曲》は、空気や人の動きによって、展覧会中にドローイングを生み出すインスタレーションだ。

 

また、複数人が共同し、誰でもアクセスできる方法で彫刻《エアロソーラー》を飛行させることができるキット《エアロシーン・バックパック》を展示する。

バルーンにまつわる作品群は、化石燃料を使用せず、空気を汚染しない未来を描くサラセーノが協力者と展開するプロジェクト「エアロシーン」の理念を展示室で表現する。

 

鈴木 康広《はじまりの果実》2020年
“Arts Towada十周年記念「インター + プレイ」展” 展示風景
撮影:小山田邦哉

目[mé]《space》2020年
“Arts Towada十周年記念「インター + プレイ」展” 展示風景
撮影:小山田邦哉

目[mé]《movements》2019年
“非常にはっきりとわからない” 展示風景(千葉市美術館)
画像提供:作家

また、鈴木康広《はじまりの果実》、目[mé]《space》内に新たに《movements》を展示に加えるほか、問題行動トリオによるパフォーマンスも開催する。

【information】

展覧会名:Arts Towada 十周年記念「インター + プレイ」展 第2期

会場:十和田市現代美術館

住所:〒034-0082 青森県十和田市西二番町10−9

会期:2021年10月1日(金) – 2022年1月10日(月)

開館時間:9:00 − 17:00(入場は閉館の30分前まで)

休館日:月曜日(祝日の場合はその翌日)、12月27日(月) – 1月1日(土)は年末年始休館。

入場料:一般 800円、高校生以下・障害者手帳提示と付き添い1名 無料

 

URLhttps://towadaartcenter.com/exhibitions/inter_play_002/

 

 

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