TOKYO ART BOOK FAIR（TABF）は、⽇本で初めてのアートに特化したブックフェアとして2009年にスタートした。

国内外から独創的なアートブックを作る出版社、ギャラリー、アーティストらが年に⼀度東京に集結し、作り⼿たちが直接本の魅⼒を伝える場を提供し続けている。

2019年に東京都現代美術館で第10回の開催を迎えたTABFは、約300組の出展者が参加し、4⽇間で3万5000⼈以上が訪れ、過去最⼤規模のフェアとなった。

しかしその翌年は、新型コロナウイルス感染拡⼤防⽌の観点からTABFは中⽌し、バーチャル空間でのアートブックフェア、VIRTUAL ART BOOK FAIR（VABF）を開催した。

いまだに新型コロナウイルス感染症の収束の⾒通しが⽴たず、今年のTABFも以前と同じやり⽅、規模での開催は難しい状況だ。

しかし多くの本作りに関わる⼈たちは、現状を受け⼊れ、模索しながらアートブックの制作やさまざまなクリエイティブな活動を続けている。

作り⼿と受け⼿が出会い、新たなアートブック、才能を⾒出すプラットフォームであり続けるため、2021年におけるアートブックフェアのあり⽅に向き合いたいという思いから、今年のTABFはオフラインとオンラインの両⽅の会場で⾏われる。

オフライン会場となる東京都現代美術館では、10⽉28⽇（⽊）から31⽇（⽇）まで開催予定となる。それに先駆け、オンライン会場は10⽉22⽇（⾦）からスタートし、オフライン会場と合わせて10⽉31⽇（⽇）にクローズする。

オフライン会場では、出展者数、来場者数を制限するかたちで規模を縮⼩し、感染予防対策をしながら開催される。いつものように⼤⼈数で集い、ワイワイと賑わうことはできないが、落ち着いた環境で国内外から⼀堂に集結したアートブックにじっくりと向き合う体験ができるだろう。

2020年春にヴォルフガング・ティルマンスが主宰する⾮営利団体Between Bridgesが⽴ち上げた、アート、⾳楽関係のインディペンデントスペースやイベント、出版などを⽀援するためのプロジェクト「2020Solidarity」で制作したポスター58点のほか、パンデミック以降の国内外のアートブックやZINEなどの印刷物にフォーカスを当てた展⽰を開催する。

オンライン会場では、2020年のVABFの経験を活かし、オンライン上で各出展者と直接コミュニケーションを取りながらアートブックを購⼊することができる。⼀部のオンライン会場の出展者のアートブックやZINEは、オフライン会場で展⽰販売もする。オンラインとオフラインをつなぐ、新しいTABFを楽しめるだろう。

【information】

展覧会名：TOKYO ART BOOK FAIR 2021

オンライン会場
会期：2021年10月22日(金)～2021年10月31日(日)
会場：https://tokyoartbookfair.com
コアタイム：10:30-18:00
＊コアタイムは、オンライン会場出展者とリアルタイムで交流がしやすい時間帯になります。
入場料：無料

オフライン会場
会期：2021年10月28日（木）15:30-17:45
2021年10月29日（金）、30日（土）、31日（日）10:30-17:45
会場：東京都現代美術館
住所：〒135-0022 東京都江東区三好４丁目１－１
入場料：一般 1,000円（税込） ＊事前予約・2時間15分ごとの入れ替え制

https://bit.ly/3lImqWs

URL：https://tokyoartbookfair.com/

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