Warning: The magic method Theme_My_Login::__wakeup() must have public visibility in /home/kamadojapan/kamado-japan.com/public_html/wp/wp-content/plugins/theme-my-login/includes/class-theme-my-login.php on line 373
「ル・パルクの色 遊びと企て」ジュリオ・ル・パルク展 | KAMADO Our Art in Our Time

OUR ART IN
OUR TIME

OUR ART IN
OUR TIME

  • 「ル・パルクの色 遊びと企て」ジュリオ・ル・パルク展

  • 銀座メゾンエルメス フォーラム

  • 2021.8.13 - 2021.11.30

エルメス財団は、ジュリオ・ル・パルクの日本での初個展となる「Les Couleurs en Jeu ル・パルクの色 遊びと企て」を開催する。

 

1928年、アルゼンチンに生まれたル・パルクは、1958年にフランスへの移住以降、同地を拠点に制作を続けるアーティストだ。ピート・モンドリアン(1872-1944)やロシア構成主義に大きな影響を受け、幾何学的な抽象画の制作を始めた。

 

Installation view / 展示風景
©Nacása & Partners Inc. / Courtesy of Fondation d'entreprise Hermès

Mobile 14 Couleurs
モビール 14色| 2021| 1456枚のプレキシガラス、塗装スチールワイヤー、金属 | 578 x 173 x 151 cm(各15 x 15cm) Projet Couleur no14
©Nacása & Partners Inc. / Courtesy of Fondation d'entreprise Hermès

1960年代には、ヴィクトル・ヴァザルリ(1906-1997)の作品への共鳴や、視覚芸術探求グループ(GRAV)をオラシオ・ガルシア = ロッシ、フランソワ・モルレ、フランシスコ・ソブリノ、ジョエル・スタイン、イヴァラルとともに結成するなど、アーティスト同士の協働による活動も並行して推進している。

 

GRAVは、視覚的錯覚あるいは動力を用いたキネティック・アートや公共の場における観客参加を促す作品を通じて、従来の美術作品の枠組みや鑑賞方法を覆すような体験を社会に提案した。当時の革命的な時代の熱気の中、ル・パルクも政治的な運動にも身を投じながら、芸術が限られた人々のみに享受されることや鑑賞者が受動的な立場にとどまることに疑問を投げかけ、視覚的遊びやゲームの要素を用いることで、誰もが平等に芸術に参加してほしいという願望を形にしていった。

 

Mobile
モビール | 2021| 3360枚のステンレススチール、スチールワイヤー、金属 | 532 x 375 x 375 cm(各15 x 15cm)
©Nacása & Partners Inc. / Courtesy of Fondation d'entreprise Hermès

Installation view / 展示風景
©Nacása & Partners Inc. / Courtesy of Fondation d'entreprise Hermès

Installation view of Facade intervention La Longue Marche
《ロング・ウォーク》ファサード展示風景 | 1974-2021 | 1421枚の着色したポリ塩化ビニールシート | 約287m²
©Nacása & Partners Inc. / Courtesy of Fondation d'entreprise Hermès

Installation view of Facade intervention La Longue Marche
《ロング・ウォーク》ファサード展示風景 | 1974-2021 | 1421枚の着色したポリ塩化ビニールシート | 約287m²
©Nacása & Partners Inc. / Courtesy of Fondation d'entreprise Hermès

ル・パルクの日本での初個展となる本展は、70年を超える継続的な制作活動の中でも、常に鮮明な印象をもたらす「色」を主題としてとりあげる。

 

アーティストは、黒と白、そのグラデーションを出発点に、1959年より自ら構想した14色のみを用いた作品を展開していく。その作品群は、色彩論のように色を解析するのではなく、色を幾何学的なフォルム、あるいは可変性のメタファーとしてとらえるもので、シリーズごとに色の配列を設定し、回転や反復、分割などのヴァリエーションを探究することで生まれた。色の諧調や変容のメカニズムを見極めながらも自在に扱うことは、ル・パルクにとって色の可能性を要約する試みであり、光や動きをとりこむモビールなどと並行して継続する重要なシリーズとなった。

 

本展では、アーティストの問題意識に迫るため、初期のモノクロ絵画や色彩探求のドローイングから始まり、代表作である《La Longue March(e ロング・ウォーク)》や《Lames réfléchissante(s 反射ブレード)》、 またGRAVの時代から展開してきたモビールの新作までを紹介する。

 

また、展示はファサードやウィンドウ・ディスプレイ、エレベーターにもおよび、20周年を迎えるメゾンエルメスのビル全体を使いながら、ル・パ ルクが目指す鑑賞者との開かれた出会いに挑む。色を通じて希求された彼の試みや企て、また遊びの要素を通じて、92歳となる現在も精力的に制作を続けるル・パルクとの出会いを楽しんでみてはどうだろうか。

Artist in the Atelier (c) Yamil Le Parc

【information】

展覧会名:「ル・パルクの色 遊びと企て」ジュリオ・ル・パルク展

会期: 2021年8月13日(金)~11月30日(火)
[ファサード展示]2021年7月29日(木)~10月中旬予定
開館時間: 11:00~19:00(最終入場18:30)
不定休(エルメス銀座店の営業に準ずる) ※ギャラリーは基本、銀座店の営業に準じております。ただし、開館日と開館時間についての最新の情報はウェブサイトをご確認ください。
入場料: 無料

会場: 銀座メゾンエルメスフォーラム 8階・9階 (中央区銀座5-4-1 TEL 03-3569-3300)

URLhttps://www.hermes.com/jp/ja/story/maison-ginza/forum/210813/

 

google map

  • Share on

error: Content is protected !!