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12
2024
EXHIBITION
INFO
日本・フィンランド国交樹立100年記念
没後30年 カイ・フランク
神奈川県立近代美術館 葉山
2019.9.21 - 2019.12.25
カイ・フランク(1911–1989)は、「フィンランド・デザインの良心」と呼ばれ、20世紀デザインにおいて多くの革新をもたらしたもっとも優れた創作者の一人と言われている。
本展は、フィンランド唯一の公立ガラス研究機関であるフィンランド・ガラス博物館と、カイ・フランク本人から直接入手した多くのプロダクトを収蔵しているタウノ&リーサ・タルナ・コレクションから構成された、その作品の幾何学的造形に着目した国際巡回展となる。
日本初の個展となる本展では、今日もなおロングセラーとしてよく知られるプロダクトをはじめ、アート・ピースと呼ばれる技巧を尽くしたガラス作品など約300点を展示される。
さらには、1950年代に来日した際にカイ・フランク自身が日本の風景や市井の人々を撮影した写真なども紹介し、このフィンランドを代表する、そして日本を愛してやまなかった偉大なデザイナーの足跡をたどる。
《クレムリン・ベル KF500/1500》 1957–68(1957)年/吹きガラス/ヌータヤルヴィ・ガラス製作所/タウノ&リーサ・タルナ・コレクション photo by ©Rauno Träskelin
《IS》 蓋付瓶 1949年/陶器/アラビア製陶所/タウノ&リーサ・タルナ・コレクション photo by ©Rauno Träskelin
フィンランドを代表するデザイナーの日本初個展となる本展は、日常的なプロダクトを多数生み出したことから「フィンランド・デザインの良心」と呼ばれたカイ・フランクの、幾何学的造形に着目した国際巡回展となる。
2018年にフィンランド・ガラス博物館で開催された展覧会をもとに構成した本展では、同館の収蔵品と、カイ・フランクと親交の深かったデザイナーであるタウノ・タルナ氏のコレクションからなる約300点を展示し、日本初個展にふさわしい代表作を紹介している。
《2190》 調味料入れセット・チークトレイ付 1953–63年/吹きガラス/ヌータヤルヴィ・ガラス製作所/タウノ&リーサ・タルナ・コレクション photo by ©Rauno Träskelin
《KF486》 ゴブレット 1968–71年/吹きガラス/ヌータヤルヴィ・ガラス製作所/タウノ&リーサ・タルナ・コレクション photo by ©Rauno Träskelin
《1337》 ボウル・セット 1955–61年/吹きガラス/ヌータヤルヴィ・ガラス製作所/タウノ&リーサ・タルナ・コレクション photo by ©Rauno Träskelin
カイ・フランクは幼少期から日本に特別な関心を持ち、日本に関する書籍を読みあさっていたそうだ。
1956年には念願の初来日を果たしており、多くの著名な工芸関係者と出会う一方で、何気ない日本の農村や窯元などを訪れ、そこに住まう人々や職人たちと交流し、日本の様々な手仕事や意匠に注目した。
本展では、その来日時に撮影された貴重な写真を厳選して紹介、カイ・フランクが日本に注いだ眼差しを紹介している。
ソルト・シェイカー 1951年/陶器/アラビア製陶所/タウノ&リーサ・タルナ・コレクション photo by ©Rauno Träskelin
イージー・デイ・プレート 1977年/樹脂/サルヴィス社/タウノ&リーサ・タルナ・コレクション photo by ©Rauno Träskelin
《リング・プレート》 1960年代/吹きガラス、リング・テクニック/ヌータヤルヴィ・ガラス製作所/タウノ&リーサ・タルナ・コレクション photo by ©Rauno Träskelin
《エッグ》 1955年/宙吹きガラス/ヌータヤルヴィ・ガラス製作所/タウノ&リーサ・タルナ・コレクション photo by ©Satoshi Nagare
【information】
展覧会名:日本・フィンランド国交樹立100年記念 没後30年 カイ・フランク
会 期 : 2019年9月21日(土)–12月25日(水)
会 場 : 神奈川県立近代美術館 葉山 展示室2・3
開館時間 : 午前9時30分–午後5時(入館は午後4時30分まで)
休 館 日 : 月曜日(9月23日、 10月14日、11月4日は開館)
入場料 : 一般1,200(1,100)円/20歳未満・学生1,050(950)円/65歳以上600円/高校生100円
URL:http://www.moma.pref.kanagawa.jp/