OUR ART IN
OUR TIME

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  • 時を超えるイヴ・クラインの想像力
    ―不確かさと非物質的なるもの

  • 金沢21世紀美術館

  • 2022.10.01 - 2023.3.05

イヴ・クライン《人体レリーフ (クロード・パスカル)―PR3》1962年
顔料 (青)・合成樹脂、ブロンズ、金で彩色された板

178 × 94 × 33 cm
彫刻の森美術館(公益財団法人彫刻の森芸術文化財団)蔵

イヴ・クラインは、吸い込まれるような鮮やかで深い青―インターナショナル・クライン・ブルー(IKB)―で有名な、青の作家として知られている。

 

荒廃した戦後の「タブラ・ラサ(白紙)」ともいえる状況から、彼は新しい人間性を探求する作家として、彗星のごとく登場した。

 

 

イヴ・クライン《ゲルゼンキルヒェンオペラハウスのパース図》1958 年
インク、ガッシュ/紙
31 × 119 cm
個人蔵 ©️The Estate of Yves Klein c/o ADAGP, Paris

クラインが20歳の時、詩人のクロード・パスカルと彫刻家のアルマンとともに過ごしたニースの浜辺で、3人で「世界を分割する」ことを思いつく。

 

クラインが欲したのは「青空」であり、空に向かって署名することで、空とその無限性を作品として手にしたとされるエピソードは、彼の「非物質性」、「精神の自由」、「空間への飛翔」、「宇宙的な想像力」への関心を示している。

 

[参考画像]
Yves Klein, Pigment pur bleu, 1957 original / 2021 reproduction at Opera Gallery Geneva Pure blue pigment, dimension variable
個人蔵 ©️The Estate of Yves Klein c/o ADAGP, Paris

また、アクションやパフォーマンスを通し、最も非物質的で精神的であると考えた「青」に代表される色や火、水、空気などを用いることで、芸術を物質として見せるのではなく、「感性」を通して触れられるようにした。

 

若き日に来日したクラインは、柔道の黒帯を取得し、精神と身体の関係を探求したことでも知られている。

 

 

 

同時代、廃墟から立ち上がり、自分の身体や物質、空間の関係をゼロから見直すような実験的な芸術の試みとして、イタリアでは空間主義運動、ドイツなどでは「ゼロ」、日本では「具体」などが展開された。

イヴ・クライン《無題(薔薇色のモノクローム)》 1957年
純顔料、合成樹脂、ガーゼ/イソレルマウント
76 × 52 × 0.8 cm
個人蔵 ©️The Estate of Yves Klein c/o ADAGP, Paris

[展示作品参考イメージ]
Kimsooja, To Breathe, 2016, site specific installation consisting of diffraction grating film, dimension variable
Courtesy of MMCA
Hyundai Mortor Series 2016, and Kimsooja Studio

この展覧会は、イヴ・クラインを中心に、こうした同時代作家、さらに現代の作家を加えて、彼らの芸術に共通する「非物質性」というテーマを浮かび上がらせる。

 

私たちは、現在、気候変動やウィルス、インターネット情報環境など無数の「見えないもの」が起こす混乱の中で、実体が見えない不確かさの中にいる。

 

 

[展示作品参考イメージ]
ハルーン・ミルザ《Light Work xi》2017年
© Haroon Mirza; Courtesy Lisson Gallery. Photography by Jack Hems.
協力:スカイザバスハウス

それゆえに、クラインの非物質性が生み出す感性や精神性の探究は、ポストインターネット世代を含む現代の芸術家たちの創作にインスピレーションを与えている。

 

この展覧会は、いま、ここにないものを感じ、想像し、不確かな現在を乗り越えていく喜びと力を私たちに与えてくれることだろう。

Portrait of Yves Klein made on the occasion of the shooting of Peter Morley
Charles Wilp's studio, Düsseldorf, Allemagne
© The Estate of Yves Klein c/o ADAGP, Paris
Photo © : Charles Wilp / BPK, Berlin

【information】

展覧会名:時を超えるイヴ・クラインの想像力―不確かさと非物質的なるもの

会場:金沢21世紀美術館

住所:〒920-8509 石川県金沢市広坂1丁目2−1

会期:2022年10月1日(土)~2023年3月5日(日)

開館時間:10:00~18:00(金・土曜日は20:00まで)

※観覧券販売は閉場の30分前まで

休館日:月曜日(ただし10月10日、10月31日、1月2日、1月9日は開場)、
10月11日、11月1日、12月29日~1月1日、1月4日、1月10日

入場料:一般 1,400円(1,100円)/ 大学生 1,000円(800円)/ 小中高生 500円(400円)/ 65歳以上の方 1,100円
※( )内は団体料金(20名以上)及びウェブチケット料金
※入場当日に限り、「コレクション展1 うつわ」(対象期間:10月1日~10月16日)及び
「コレクション展2 Sea Lane―島々への接続」(対象期間:11月3日~3月5日)にもご入場いただけます。

 

URL金沢21世紀美術館 | 時を超えるイヴ・クラインの想像力―不確かさと非物質的なるもの (kanazawa21.jp)

 

 

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