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12
2024
EXHIBITION
INFO
トライアローグ:横浜美術館・愛知県美術館・富山県美術館 20世紀西洋美術コレクション
横浜美術館
2020.11.14 - 2021.2.28
国内の各地方を代表する3つの公立美術館、横浜美術館、愛知県美術館、そして富山県美術館。この3館は、1980年前後の、いわゆる「美術館建設ラッシュ」の時期に開設した美術館です。それから約40年の間に、それぞれが多様性に富んだコレクションを築いてきたが、いずれの美術館も近現代の西洋美術を収集の柱のひとつとし、またその分野に美術館の「顔」となる作品が多く含まれる点が共通している。
ヴァシリィ・カンディンスキー《網の中の赤》1927年 油彩、厚紙 61.0×49.0cm 横浜美術館蔵
今回の展覧会は、その3館が共同し、それぞれのコレクションを組み合わせて20世紀西洋美術の歴史を振り返るものだ。3館が誇る西洋美術コレクションから、ピカソ、クレー、ミロ、エルンスト、ダリ、マグリット、ポロック、ベーコン、ウォーホル、リヒターなど、20世紀美術史を彩った巨匠たちの作品を厳選し、絵画を中心に約120点の作品を紹介する。
特定の作家をフォーカスして3館の所蔵作品を比較するコーナーなど、連携・共同企画ならではの趣向も織り交ぜながら、表現手法と概念の刷新が繰り返された前世紀の美術の軌跡をたどる。
ルネ・マグリット《王様の美術館》
1966年 油彩、カンヴァス 130.0×89.0cm
横浜美術館蔵
パウル・クレー《女の館》1921年 油彩、厚紙 41.7×52.3cm 愛知県美術館蔵
ゲルハルト・リヒター《オランジェリー》
1982年 油彩、カンヴァス 260.0×400.0cm
富山県美術館蔵
©️ Gerhard Richter 2020(16062020)
ジャクソン・ポロック《無題》
1946年 油彩、エナメル、コラージュ、板 60.5×48.0cm
富山県美術館蔵
タイトル「トライアローグ」は、3者による会談(鼎談)を意味する。各地域を代表する公立美術館3館が共同企画する本展では、各館の学芸員が長い時間をかけ話し合いを重ねることで、それぞれのコレクションを有機的に接続し、欧米の20世紀美術を概観するためのラインナップを紡ぎあげてきた。
このタイトルにちなみ、本展では「3」という数字をキーワードとして、展覧会の構成は「3章立て」「30年区切り」とし、「1900s—アートの地殻変動」「1930s—アートの磁場転換」「1960s—アートの多元化」に展開している。アートの巨匠たちの作品が一堂に揃う展覧会に是非、足を運んでみてほしい。
また、横浜美術館はこの展覧会を最後に、大規模改修工事のため、2年を超える休館に入る事になる。
【information】
名称:トライアローグ:横浜美術館・愛知県美術館・富山県美術館 20世紀西洋美術コレクション
会期:2020年11月14日(土)〜2021年2月28日(日)
会場:横浜美術館
開館時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)
休館日:木曜日(2月11日を除く)、2020年12月29日(火)〜2021年1月3日(日)、2月12日(金)
観覧料:一般 1,500円、大学・専門学校生 1,100円、中学・高校生 500円、小学生以下 無料、65歳以上 1,400円
※日時指定予約制
公式サイト:https://yokohama.art.museum/special/2020/trialogue/