OUR ART IN
OUR TIME

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OUR TIME

  • 部屋のみる夢
    ―ボナールからティルマンス、現代の作家まで

  • ポーラ美術館

  • 2023.1.28 - 2023.7.02

パンデミック以降、私たちの生活様式は大きく変化した。移動が制限された状況で誰もが多くの時間を過ごしたのが、「部屋」という空間だ。安心をもたらす室内での生活は、外の世界からの隔絶がゆえに閉塞感と隣り合わせのものだった。

ヴィルヘルム・ハマスホイ《陽光の中で読書する女性、ストランゲーゼ30番地》1899年、ポーラ美術館

アンリ・マティス《窓辺の婦人》1935年、ポーラ美術館

エドゥアール・ヴュイヤール《書斎にて》1927-1928年、ヤマザキマザック美術館

他方、閉じられた空間で紡がれた親しい人たちやかけがえのないものとの関係は、日常を生き抜くためだけではなく、変化の乏しい生活に彩りを添えるのに、欠かせないものであったと言えるだろう。

ベルト・モリゾ《テラスにて》1874年、東京富士美術館
© 東京富士美術館イメージアーカイブ / DNPartcom

守山友一朗《Tea time on a table》2020年、個人蔵
©Yuichiro Moriyama

本展覧会では、19世紀から現代に至るまでの、部屋にまつわる表現に特徴のある約50点の作品を取り上げ、この小さな世界のなかで織りなされる親密な記憶や夢想のありようを、あらためて見つめ直す。

髙田安規子・政子《Relation of the parts to the whole》2022年
撮影:長塚秀人
©Akiko & Masako Takada

古くから、閉じられた室内で起こる出来事や、窓から差し込む光などは芸術家たちの着想源となり、部屋はさまざまな作品に描かれてきた。近代化以降、社会的な地位や個人の趣味を反映した部屋の表現は、とりわけ絵画の重要なテーマとなり、数多くの室内画が制作された。

ヴォルフガング・ティルマンス《静物、ボーン・エステート》2002年、ポーラ美術館 ©Wolfgang Tillmans, Courtesy Wako Works of Art

個性にあふれた作家たちによる多彩な室内の表現は、ステイホームの経験を通じて静かに変容した私たちの心のなかで、新たな像を結び始めるだろう。

ピエール・ボナール《静物、開いた窓、トルーヴィル》1934年頃、アサヒビール大山崎山荘美術館

【information】
展覧会名:部屋のみる夢―ボナールからティルマンス、現代の作家まで
会場:ポーラ美術館 展示室1, 3
住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山 1285
会期:2023年1月28日(土)~2023年7月2日(日)
開館時間:9:00—17:00(入館は16:30分まで)
休館日:会期中無休
料金:大人:個人¥1,800/団体(15名以上)¥1,500
シニア割引(65歳以上)※1:個人¥1,600/団体(15名以上)¥1,500
大学・高校生:個人¥1,300/団体(15名以上)¥1,100
中学生以下:無料
障害者手帳をお持ちのご本人及び付添者(1名まで)※2:¥1,000
・小・中学生(無料)、大学・高校生、シニア(65歳以上)価格でのご入館の際は、必ず学生証または年齢がわかる身分証明書等のご提示が必要。

・料金はいずれも消費税込み。

・※1、※2は他の割引との併用は不可。
URL:https://www.polamuseum.or.jp/sp/interiorvisions/

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