OUR ART IN
OUR TIME

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  • 篠田桃紅展

  • 東京オペラシティ アートギャラリー

  • 2022.4.16 - 2022.6.22

篠田桃紅は、70年を越える活動を通して、前衛書から墨による独自の抽象表現の領域を拓き、孤高の位置をまもりながら探究しつづけた。

 

中国大連に生まれ、東京で育った篠田は、自立した生き方を求めて書の世界に身を投じ、戦後まもなく、40歳を越えて単身ニューヨークに渡り活動の場を大きく拡げる。

 

 

《結》1988/1998、公益財団法人岐阜現代美術財団蔵

《熱望》2001年、墨・朱・銀地/カンヴァス、150.0×100.0cm、公益財団法人岐阜現代美術財団蔵

《舞》2001年、墨・銀泥/和紙、150.0×104.0cm、公益財団法人岐阜現代美術財団蔵

新しい表現を求める熱気あふれるこの時代、欧米の抽象芸術と日本の前衛書が時代の先端で響きあうなか、篠田の表現は大きな注目と高い評価を獲得したのだ。

 

帰国後は、書と絵画、文字と形象という二分法に囚われない、墨によるまったく新しい独自の抽象表現、空間表現を確立し、ときに建築的なスケールにまで及ぶ制作によって、他の追随を許さない位置を占めた。

 

 

《明皎》1960s、鍋屋バイテック会社蔵

《墨》1955年、墨/和紙、69.5×69.5cm、鍋屋バイテック会社蔵

篠田はまた、版画の世界でも固有の表現を確立し、さらに豊かな教養と細やかな感性、そして怜悧な批判精神に裏打ちされたエッセイの名手としても、広く人々から愛された。

《遠つ代》c.1964、岐阜県美術館蔵

《祭り(後)》1986、岐阜県美術館蔵

惜しくも107歳で逝去した作家の没後1年を経て開催されるこの展覧会は、桃紅の長きにわたる活動の全貌を約120点の作品・資料により紹介するとともに、その広い射程と現代性を今日的な視座から検証するものだ。

篠田桃紅ポートレイト、1957年、ニューヨークのスタジオにて

【information】

展覧会名:篠田桃紅展

会場:東京オペラシティ アートギャラリー(ギャラリー1,2)

住所:〒163-1403 東京都新宿区西新宿3丁目20−2

会期:会期:2022年4月16日[土]―6月22日[水]

開館時間:11:00-19:00(入場は18:30まで)

休館日:月曜日(ただし5月2日は開館)

料金:一般1200[1000]円/大・高生800[600]円/中学生以下無料

 

URLhttps://www.operacity.jp/ag/exh249/

 

 

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