OUR ART IN
OUR TIME
12
2024
EXHIBITION
INFO
Chim↑Pom展:ハッピースプリング
森美術館ほか
2022.2.18 - 2022.5.29
アーティスト・コレクティブ(*1)Chim↑ Pom(チンポム)は、独創的なアイデアと卓越した行動力で、社会に介入し、私たちの意表を突く数々のプロジェクトを手掛けてきた。
作品の主題は都市、消費主義、飽食と貧困、日本社会、原爆、震災、スター像、メディア、境界、公共性など多岐にわたり、現代社会の事象や諸問題に対するメッセージ性の強い作品でありながら、その多くにはユーモアや皮肉も感じられる。
*1 複数のアーティストが協働する形態
Chim↑Pom
《ビルバーガー》
2018年
ミクストメディア(にんげんレストランのビルから切り出された3階分のフロアの床、各
階の残留物)
400×360×280 cm(左)、186×170×155 cm(右)
素材提供:にんげんレストラン、Smappa! Group、古藤寛也
個人蔵(左)
Courtesy: ANOMALY (東京)
展示風景:「グランドオープン」ANOMALY(東京)2018年
撮影: 森田兼次
Chim↑Pom
《ヒロシマの空をピカッとさせる》
2009年
ラムダプリント、ビデオ
写真:66.7×100 cm、ビデオ:5分35秒
Courtesy:ANOMALY and MUJIN-TO Production(東京)
撮影:Cactus Nakao
Chim↑Pom
《ブラック・オブ・デス》
2008年
Courtesy: ANOMALY and MUJIN-TO Production(東京)
また、コロナ禍において顕在化している、感染症や疫病患者に対する差別や偏見、汚染や境界といった社会問題について、彼らは、それらを予見するかのようにこれまでの作品のなかで取り上げている。
その示唆に富む課題提起は、今、まさに考察に値するといえるだろう。
この展覧会は、結成17周年を迎えるChim↑ Pomの、初期から近年までの代表作と本展のための新作を一堂に集めて紹介する初の本格的回顧展だ。
Chim↑Pom
《USAビジターセンター》(「ジ・アザ―・サイド」プロジェクトより)
2017年
ジークレープリント
66×100 cm
Courtesy:ANOMALY and MUJIN-TO Production(東京)
撮影:松田 修
Chim↑Pom
「酔いどれパンデミック」
2019-2020年
個人蔵
委託制作:Manchester International Festival and Contact, 2019
企画:Contact Young Curators
Courtesy:ANOMALY and MUJIN-TO Production(東京)
撮影:Michael Pollard
展示は、都市と公共性、ヒロシマ、東日本大震災などのテーマに則して構成され、作家が一貫して考察する事象を浮き彫りにしつつ、活動の全貌を検証する。
一方で、創意工夫に富んだダイナミックな展示構成により、作品に新たな光を当てることを試みる。
撮影: 山口聖巴
【information】
展覧会名:Chim↑Pom展:ハッピースプリング
会場:森美術館ほか
住所:〒106-6150 東京都港区六本木6丁目10−1 六本木ヒルズ森タワー 53階
会期:2022.2.18(金)~ 5.29(日)
開館時間:月・水~日10:00~22:00(最終入館 21:30)
火10:00~17:00(最終入館 16:30)
※5.3(火)は22:00まで(最終入館21:30)
休館日:会期中無休
URL:http://www.mori.art.museum/