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  • 美の標準
    —柳宗悦の眼による創作

  • 日本民藝館

  • 2022.1.10 - 2022.3.20

日本民藝館では、「美の標準 —柳宗悦の眼による創作」を開催する。

 

よく知られている通り、日本民藝館創設者の柳宗悦(1889-1961)は、朝鮮時代に作られた染付秋草文面取壺(瓢形瓶部分)を直に観て今までにない深い感動を得た。

 

柳はそれを契機に、自らが観た本質と等価の造形を蒐め、その証拠を日本民藝館において提示していった。

 

 

大井戸茶碗 銘「山伏」
朝鮮時代 16世紀 径16.1cm

不思議なことにそれらは、時代や産地、手法、用途などが異なりながら同一の美しさで通底していた。

 

柳はその美しさを「不二の美」「無上の美」「美醜なき美」などと呼び、「美の標準」として広く真価を問い続けていったのである。

 

 

 

漆絵柏文瓶子
室町時代 16世紀 高30.0cm

赤彩土器
弥生時代後期 2-3世紀 径39.5cm

この展覧会は、原始の息吹を伝える上代の芸術、南北朝や室町時代に描かれた中世絵画、朝鮮時代や江戸時代に生まれた日常の器など、同じ美の源泉から多種多様な姿で顕れた「美の標準」を展観する。

茜絞染三蓋菱紋旗指物(部分)
桃山時代 16世紀

柳は初期の茶人達が見立てた井戸茶碗について、「『井戸』は朝鮮の作というより、茶人たちの直観の創作であった」(「禅美に就いて」、1958年)と述べている。

 

同じ視点に立てば、柳が発見した「美の標準」に適う作物も、柳の創作と呼ぶことができるのではないだろうか。

柳の問いかけは今も終わらずに続いているのだ。

奉納面
室町時代 15世紀 高27.3cm

スリップウェア角皿
英国 18世紀後半ー19世紀前半 幅46.3cm

さらに今回は、かつて『民藝』第195号(日本民藝協会、1969年3月)で特集された、同種の中でも古例として知られる名品「伊勢参詣曼荼羅」(小田原文化財団蔵)なども併せて特別展示する。

灰釉蓮弁文壺 渥美 平安時代 12世紀 高43.5㎝

【information】

展覧会名:美の標準 —柳宗悦の眼による創作

会場:日本民藝館

住所:〒153-0041 東京都目黒区駒場4丁目3−33

会期:2022年1月10日(月・祝)–3月20日(日)

開館時間:10:00–17:00(最終入館は16:30まで)

休館日:毎週月曜日

料金:一般 1,200円 大高生 700円 中小生 200円

 

URLhttps://mingeikan.or.jp/special/ex202201/

 

 

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