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12
2024
EXHIBITION
INFO
美の標準
—柳宗悦の眼による創作
日本民藝館
2022.1.10 - 2022.3.20
日本民藝館では、「美の標準 —柳宗悦の眼による創作」を開催する。
よく知られている通り、日本民藝館創設者の柳宗悦(1889-1961)は、朝鮮時代に作られた染付秋草文面取壺(瓢形瓶部分)を直に観て今までにない深い感動を得た。
柳はそれを契機に、自らが観た本質と等価の造形を蒐め、その証拠を日本民藝館において提示していった。
大井戸茶碗 銘「山伏」
朝鮮時代 16世紀 径16.1cm
不思議なことにそれらは、時代や産地、手法、用途などが異なりながら同一の美しさで通底していた。
柳はその美しさを「不二の美」「無上の美」「美醜なき美」などと呼び、「美の標準」として広く真価を問い続けていったのである。
漆絵柏文瓶子
室町時代 16世紀 高30.0cm
赤彩土器
弥生時代後期 2-3世紀 径39.5cm
この展覧会は、原始の息吹を伝える上代の芸術、南北朝や室町時代に描かれた中世絵画、朝鮮時代や江戸時代に生まれた日常の器など、同じ美の源泉から多種多様な姿で顕れた「美の標準」を展観する。
茜絞染三蓋菱紋旗指物(部分)
桃山時代 16世紀
柳は初期の茶人達が見立てた井戸茶碗について、「『井戸』は朝鮮の作というより、茶人たちの直観の創作であった」(「禅美に就いて」、1958年)と述べている。
同じ視点に立てば、柳が発見した「美の標準」に適う作物も、柳の創作と呼ぶことができるのではないだろうか。
柳の問いかけは今も終わらずに続いているのだ。
奉納面
室町時代 15世紀 高27.3cm
スリップウェア角皿
英国 18世紀後半ー19世紀前半 幅46.3cm
さらに今回は、かつて『民藝』第195号(日本民藝協会、1969年3月)で特集された、同種の中でも古例として知られる名品「伊勢参詣曼荼羅」(小田原文化財団蔵)なども併せて特別展示する。
灰釉蓮弁文壺 渥美 平安時代 12世紀 高43.5㎝
【information】
展覧会名:美の標準 —柳宗悦の眼による創作
会場:日本民藝館
住所:〒153-0041 東京都目黒区駒場4丁目3−33
会期:2022年1月10日(月・祝)–3月20日(日)
開館時間:10:00–17:00(最終入館は16:30まで)
休館日:毎週月曜日
料金:一般 1,200円 大高生 700円 中小生 200円
URL:https://mingeikan.or.jp/special/ex202201/