OUR ART IN
OUR TIME
12
2024
EXHIBITION
INFO
ユージーン・スタジオ 新しい海
EUGENE STUDIO After the rainbow
東京都現代美術館
2021.11.20 - 2022.2.23
東京都現代美術館では、現在、国際的評価が高まっている現代アーティスト、EUGENE STUDIO(ユージーン・スタジオ)の国内美術館における初個展を開催する。
ユージーン・スタジオは寒川裕人(Eugene Kangawa、1989年アメリカ生まれ)による日本を拠点とするアーティストスタジオで、平成生まれの作家としては東京都現代美術館初となる個展である。
ユージーン・スタジオ 《善悪の荒野》2017年 作家蔵 ©Eugene Kangawa
ユージーン・スタジオ 《群像》〈レインボーペインティング〉より 2021年 作家蔵 ©Eugene Kangawa
ユージーン・スタジオ 〈ホワイトペインティング〉より 2017年 作家蔵 ©Eugene Kangawa
「89+」展(2014年、サーペンタイン・ギャラリー、ロンドン)における作品提供や、個展「THE EUGENE Studio 1/2 Century later」(2017年、資生堂ギャラリー)、「資生堂ギャラリー 100周年記念展」(2018–2019年)や「de-sport」展(2020年、金沢 21世紀美術館)への参加など、国内外の作品発表において高い評価を得ている。
ユージーン・スタジオ 《善悪の荒野》2017年 作家蔵 ©Eugene Kangawa
ユージーン・スタジオ 《Our dreams | 夢》2021年 作家蔵 ©Eugene Kangawa
さらに、アメリカを代表する現代 SF小説家ケン・リュウとの共同制作、完全な暗闇で能のインスタレーション「漆黒能」(2019年、国立新美術館)、2021年にはアメリカで発表した短編映画がヒューストン国際映画祭、ブルックリン国際映画祭、パンアフリカン映画祭、AmDocs等のアカデミー賞公認国際映画祭を含む10以上の国際映画祭で受賞やオフィシャルセレクションに選出されるなど、自由な発想の幅広い活躍に国際的な注目が集まっている。
今回の展覧会は、平面作品から大型インスタレーション、映像作品、彫刻作品等で構成され、代表作〈ホワイトペインティング〉シリーズ(2017–)や《善悪の荒野》(2017)から未発表の最新作までを一堂に会し、ユージーン・スタジオの多岐にわたる活動に通底する視点や発想、哲学を紐解くものだ。
ユージーン・スタジオ 《あるスポーツ史家の部屋と夢より#連弾》 2014年 作家蔵 ©Eugene Kangawa
ユージーン・スタジオ 〈私は存在するだけで光と影がある〉より 2021年 作家蔵 ©Eugene Kangawa
ユージーン・スタジオ スタジオ風景 2021年 ©Eugene Kangawa
個人的な関心から美術史、過去の事象や文明などの主題を並列に昇華させた作品群は、単なる二次元的なヴィジョンではなく、社会の環境や循環のなかで生きる私たちの存在を起ち上がらせる。
歴史の転換点ともいうべき現在、批判や皮肉から立脚する表現ではなく、現実を見据えて未来へと漕ぎ出すための叡智を喚起させる作品群を鑑賞することができるだろう。
ユージーン・スタジオ 制作風景 2021年 ©Eugene Kangawa
【information】
展覧会名:ユージーン・スタジオ 新しい海
EUGENE STUDIO After the rainbow
会場:東京都現代美術館 企画展示室地下2F
会期:2021年11月20日(土)-2022年2月23日(水・祝)
休館日:月曜日 (2022年1月10日、2月21日は開館 )、年末年始 (12月28日-1月1日 )、1月11日
開館時間:10:00-18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
観覧料:一般 1,300円 / 大学生・専門学校生・65歳以上 900円 / 中高生 500円 / 小学生以下無料
URL:https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/the-eugene-studio/
特設サイト:https://mot-solo-aftertherainbow.the-eugene-studio.com/