ＴＯＴＯギャラリー・間では、妹島和世＋西沢立衛／ＳＡＮＡＡ展 「環境と建築」を開催する。

本展覧会は、妹島和世氏と西沢立衛氏が日本および世界各地で取り組んでいる最新プロジェクトを中心に構成したものである。

ＳＡＮＡＡは、「環境と建築」というテーマに長年取り組んできた。

「金沢 21 世紀美術館」（石川県、2004年）、「ROLEX ラーニングセンター」（スイス、2009年）、「ルーヴル・ランス」（フランス、2012年）に代表されるように、内と外を緩やかにつなぎ回遊性を高めることで、人びとの豊かで自由な交流と、周辺地域との新たな関係の可能性を提示している。

建物が媒介となり、人びとの暮らしと環境が織り混ざりひとつの風景となる、そんな建築のあり方を実現している。

こうした活動により、妹島氏と西沢氏はプリツカー賞（2010年）など、数多くの賞を受賞している。

本展覧会は、ＴＯＴＯギャラリー･間では 2003年以来2回目の個展となる。ＳＡＮＡＡだけでなく、妹島氏、西沢氏それぞれの事務所のプロジェクトも併せて展示することで、その後の両氏の活動の軌跡を紹介する。

常に進化をつづける妹島和世＋西沢立衛／ＳＡＮＡＡの現在進行形が見られる、貴重な機会となることだろう。